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コンビニ「24時間営業」問題点、コンビニ加盟店が勝手にやめると何が起きるのか。

アルバイト問題
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これまでコンビニ加盟店のコンビニオーナーの実情について、テレビや新聞などのメジャーなメディアでは、あまり取り上げられることはなかったと思います。

           

コンビニ経営は問題点が多く、多くのコンビニオーナー達は取り上げて欲しいと思っていたとは思います。

       

しかし、東大阪市のセブンイレブンで「加盟店オーナーの独断で24時間営業を辞める!」それに対してセブンイレブン本部が「契約違反だ!」と主張して、加盟店オーナーに対して「違約金」1700万円を請求!

      

この騒動をインターネットメディアの弁護士ドットコムが報じたのをきっかけに、テレビや新聞もこの問題を一斉に報じる事態が起きました!

     

「1700万円の違約金」「オーナーの独断で24時間営業の中止」

     

このあたりのキーワードが世間に問いかけるインパクトが強かったのではないでしょうか。

    

このインパクトの強さの影響でテレビや新聞も動いたのだと思います。その後は毎日のように「コンビニ問題」がテレビや新聞で報じられました。

      

ここで少しすいません、申し遅れましたが、この記事を書いている自分も世間で悲劇的に扱われているコンビニオーナーの経験者です(笑) 健康面に不安があり引退してしまいましたが。

        

この記事では、東大阪で起きたセブンイレブンの問題を、弱い立場でもあるコンビニオーナーの視点からまとめてみたいと思います。

    

あるコンビニオーナーが追い詰められて・・・

まずは東大阪のセブンイレブンが24時間営業をオーナーさんの独断で辞めるに至った流れをまとめてみたいと思います。

店舗名はセブンイレブン南上小阪店(東大阪市)

     

オーナーの名前は松本実敏さん。

     

大前提としてコンビニ経営とは、慢性的な人手不足。

     

現実問題コンビニ24時間営業を維持するのは大変。

     

そんな忙しい中、松本オーナーの奥様が病気で亡くなられてしまう。

     

奥様はアルバイトの教育なども熱心にされていた。

    

バイト管理の難しいポイント、学生アルバイトとは学校の卒業と共にアルバイトも卒業するもの。

    

松本オーナーの店舗も学生アルバイトが学校の卒業と共に複数人辞めてしまった。

     

亡くなられた奥様の代わりになるような人などは見つからない。

    

松本オーナーの店舗が深刻な人手不足に陥る。

     

アルバイトがいないため、松本オーナーが24時間営業を維持するため店舗で働かなくてはならなくなる。

     

事実セブンイレブン・コンビニは契約でアルバイトが集まらなくても24時間営業を続けなければならない。

    

松本オーナーは、肉体的・精神的に追いつめられてしまう。

    

過労死の危険性もあり、松本オーナー独断で24時間営業を辞める。

     

セブンイレブン本部は、24時間営業を辞める事は契約違反だ!として松本オーナーにたいして違約金1700万円を請求!

      

セブンイレブン本部の対応に批判がおきて、大きな社会問題となる。

    

大まかではありますが、このような流れであると思います。

      

24時間営業の問題点

この東大阪のセブンイレブンのケース、元コンビニオーナーの自分の本音として、これは結構起こりうるケースと言えます。

      

コンビニの24時間営業を支えているアルバイトは、常に不足しているとも言えます。人手不足の対応に関してはコンビニ本部も打つ手なしといった感じです。

     

つまり人手不足であっても

     

「コンビニオーナーが自力でなんとかする。」

    

はっきり言ってこれだけです。

     

また人手不足問題はもちろんですが、この10年間「人件費の上昇」も大きいですね。最低賃金は上昇を続けていますからね。

       

人件費の負担は、全てコンビニオーナー側です。コンビニ本部は一切払いませんから。

     

例えば深夜はアルバイトの時給・人件費がめちゃくちゃ高いです。人件費を抑えるためにコンビニオーナーが深夜にシフトに入る事はよくある事です。松本オーナーもテレビで同じ事を言われてました。

    

深夜、売り上げの少ない店舗は人件費を抑えないと完全に赤字ですからね。コンビニオーナーにとっては、24時間営業の維持は本当に厳しいですよ。

    

しかしですよ、

    

人件費や光熱費を全く負担しないコンビニ本部は、売り上げが1円でもあがれば利益がでます。セブンイレブン本部は、深夜営業は絶対に儲かるのです。

      

これは、言うなればコンビニ24時間営業とはコンビニ本部・セブンイレブンのための24時間営業とも言えます。人件費も光熱費も加盟店・コンビニオーナーに負担させているのですから。

     

東大阪の松本オーナーがセブンイレブン本部にブチ切れるのも理解できますよ。

      

セブンイレブン本部は自社の利益を守るために、松本オーナーの苦境に対しては「無視」ですから。もしも24時間営業を時短営業にしたら、時短の分は売り上げが減りますからね。

    

人件費を負担しないセブンイレブン本部は、24時間営業は儲かる、時短営業にすれば利益が減るんです。

    

松本オーナーの「苦境」を無視するのは、もしも、しっかりとこの問題に対応したのならばセブンイレブン本部自身の「利益」が減るからなのです。

   

これこそが「セブンイレブン東大阪の乱」の重要なポイントなのです。

     

コンビニオーナー「不満」爆発!そして・・・

     

     

「信じられない。」

     

テレビでセブンイレブンの不都合な事実が報道されているのを見て、全国のコンビニオーナーがそう思ったはずです。

     

人手不足がひどく「24時間営業を辞めたい!」とコンビニ本部に相談したら、「高額の違約金」のはなしをもちだされる、これは割とよく聞くはなしです。

          

多くのコンビニオーナーは本部に不満や怒りを感じながらも、コンビニ本部が「脅し」をかけている現実に特別に驚くことではないです。

    

またコンビニ本部は、マスコミにとって大スポンサー様でもあります。

テレビでもセブンイレブンのcm、よく見ると思います。

    

このことからも、セブンイレブンの都合の悪いことは、報道されない・しないのではないかと、多くコンビニオーナーは半ばあきらめいたと思います。

     

しかし今回、東大阪のセブンイレブン松本オーナーの場合は違いました。大ニュースになりました。

    

なぜなのでしょうか?

     

これは松本オーナーの覚悟が大きかったからと言えます。

   

まず前提として、コンビニオーナーの存在などはコンビニ本部からしてみれば、全くどうにでもなる存在なのです。

     

契約違反をコンビニオーナーがしたものならば「違約金」や「契約解除」の話をちらつかせれば、コンビニオーナーなど、すぐにおとなしくなる!

    

これがコンビニ本部の本音でしょうね。実際のところ多くコンビニオーナーは「脱サラ」からコンビニをはじめていて、仕事を失うことに対して非常に大きな恐怖感をもっています。「契約解除」や「違約金」と言ったキーワードはコンビニオーナーを脅すには、かなり効くのです。私もビビッてましたw

    

こんなコンビニ本部が絶対的に有利な状態のコンビニ業界、東大阪のセブンイレブン松本オーナーは、どのように超巨大企業セブンイレブンと戦ったのか。

    

これはですね、完全に開き直ったことが、松本オーナーにとって良い方向に進んだと言えるでしょう。本当に出たとこ勝負だったと思います。

    

もう少し細かく言いますと、普通のコンビニオーナーはコンビニ本部に松本オーナーのようにいじめられても、開き直って何か行動することはできないです。怖すぎて開き直れない。

    

どうしてか?

    

コンビニオーナーは50代の人が多く、家族もいて生活があり松本オーナーのように行動を起こした場合、本部による「報復」を恐れるのです。最悪のケースは「契約解除」で「失業」することです。

      

松本オーナーの「独断で24時間営業を辞める」行動は、多くコンビニオーナーに衝撃を与えました。間違いなく。ここまで思い切った人はいませんでしたからね。

    

それでインターネットメディア「弁護士ドットコム」が松本オーナーの寄りの報道をして、コンビニオーナーを「弱者」としてとらえ、そして、この流れで大手メディアが一斉に報道しました。

    

セブンイレブンが「弱者」コンビニオーナーをいじめる、こんな構図が出来上がりました。

    

これは松本オーナーの「完全な開き直り!」そして決死の「戦い」がこの構図をつくりだせたのだと思います。「弱者」コンビニオーナーが「強者」セブンイレブンに挑むような感じで。

   

コンビニオーナーが「弱者」として、取り上げられることで、世間からも関心をもたれるようにもなったと思います。セブンイレブンもやりにくくなりますよね。

    

松本オーナー、あっぱれ!と言った感じでしょうか。

    

元コンビニオーナーの自分ですが、松本オーナー素直に凄いと思います。

    

セブンイレブン時短営業の今後

   

セブンイレブンは、きっと変わらないだろうな。

    

これが元コンビニオーナーの自分の素直な感想です。

     

どういうことか?

     

今回は、東大阪のセブンイレブン松本オーナーの「決死」の告発で、マスコミがそして世間がコンビニオーナーの非常に厳しく「弱者」な状況を知る事になりました。セブンイレブン・コンビニ本部が「悪者」のように扱われたと思います。

    

セブンイレブンも企業イメージを気にして、これまでのような「強面」の一面は潜めて、おとなしくしています。

     

しかし、セブンイレブンは24時間営業を、コンビニオーナーの労働環境を守るために辞めるでしょうか?

    

先ほども述べましたが、24時間営業の利益のポイントはアルバイトスタッフの人件費です。人件費を負担するのはコンビニオーナーです。特に深夜は時給が高いです。

    

コンビニオーナーは、深夜売り上げが低ければ、人件費を負担するために赤字です。

      

しかしコンビニ本部は、24時間営業は必ず利益がでます。人件費の負担がないですから。

     

つまり、セブンイレブン本部は24時間営業をやめてしまうと利益が減る訳です。

     

利益が減ることを株式会社であるセブンイレブンがやりますかね?

     

マスコミの報道もいずれ少なくなるでしょう。そして世間も「コンビニ問題」に関心が少なくなるでしょう。

   

セブンイレブンは、そうなる時を待っているのだと思います。

    

実は、コンビニ業界にはコンビニオーナーの24時間営業が原因での過重労働の問題は、20年以上前の時代からよくある話でした。

    

昔から苦労していたコンビニオーナーは多くいました。しかしコンビニ本部は「無視」してきた歴史があります。

     

今回、大きな騒動となりましたが、コンビニ本部は自分達の利益を守るために、優しい顔をみせながらも「無視」し続けるのではないでしょうか。

    

   

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