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コンビニオーナーは苦労が多い仕事です。後悔する人も非常に多いです。

コンビニオーナー問題
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自分はコンビニで「コンビニオーナー」として働いていました。「オーナー」と言っても名ばかりで、中身はコンビニ本部社員の子分みたいなものでした。「コンビニオーナー」とはかなり弱い立場なのです。そんなコンビニオーナーなのですが自分は約20年間、24時間営業で激務でもありましたが続ける事ができました。

「コンビニオーナーは24時間営業だから大変でしょう?ストレスが激しいのでは?」

自分がコンビニオーナー時代よく聞かれました。はっきり言ってしまってコンビニオーナーはめちゃくちゃ大変な仕事でした。辞めたいと思ったことも多かったです。3日連続で徹夜「過労死しちゃうかも」と思えたこともありましたね。24時間営業のコンビニは24時間働き続けるブラックな職場なのです。昔は本当に、ひどすぎる労働環境でしたよ。

では今はブラックであるコンビニオーナー仕事環境は改善されているのでしょうか?残念ながら私の聞いたところでは、全く改善されていないようです。

コンビニオーナー時代のある友人などは、今まさに窮地の状況にいました。この友人のコンビニオーナーと話しをしていると本当にコンビニオーナーはブラックな仕事だと痛感します。自分の友人のことになるのですが、コンビニオーナーの苦労話・悲劇を紹介してみたいと思います。

すぐ近くにライバルのコンビニができてしまった!

まず私の友人のコンビニオーナーについて簡単に説明したいと思います。

年齢は30代後半の独身男性です。少し有吉似。この記事ではA氏とします。A氏はいわえる就職氷河期世代でもあります。大学生時代のアルバイトがコンビニの夜勤、学生時代卒業まで続けることになります。そして就職活動するも挫折、そのままなんとなくバイト先のコンビニで働くことに。そのコンビニのアルバイト・人手不足の事情もあり、オーナーさんに「うちで働いて、お願い、僕を助けて!」と頼みこまれて、社員・コンビニ店長としてコンビニで働くことになりました。そして年齢も30歳を過ぎ仕事慣れしたコンビニで独立を意識します。そしてコンビニオーナーとして独立といった感じです。(ちなみに従業員をオーナーとして独立させたオーナーは本部から感謝金がもらえる制度があったりします)

「ある程度、コンビニの店舗運営もオーナーさんからまかされていましたからね。固定給で24時間営業を任されるのは割に合わないと思っていました。残業代もでませんからw」(A氏)

A氏の店舗、開店当初は売り上げも悪くはなかったそうです。開店しても売り上げが初めから最悪のケースの場合もあるのでA氏も少し安心したそうです。

「コンビニオーナーの成功は、店舗の立地がほぼすべてなんですよね。場所がダメならおしまいなんですよね。おしまい。自分の場合はハズレ店舗ではないとかんじましたね。しかし、とんでもない場所にライバルのチェーン店舗ができてしまったんですよ」(A氏)

A氏の店舗はオープン時よかったのですが、オープンから半年後に徒歩5分の場所に業界最大手のライバル店舗ができてしまいました。

「ご近所さんにライバルのコンビニができてしまった感じです。コンビニの建物が建つ様子が自分の店舗から毎日見えるんですよ。本当にすぐ目の前にできてしまった。しかも業界最大手のコンビニです。さすがに落ち込みましたよ。ほんま運が悪すぎだわ」(A氏)

私も自分の店舗の近くにライバル店舗ができてしまった経験はあります。しかし、1キロ以上は離れていました。A氏のケースは歩いて5分、100メートル以内です。ひどすぎる異常事態です。

「ライバル店舗がオープンしたら自分の店舗は、どうなってしまうのか?売り上げは何割くらい減るのか。不安と恐怖におそわれましたね。」(A氏)

コンビニの本部からみれば、全店舗のうちの1つの店舗の出来事です。しかし、A氏からみれば自分の生活がかかる死活問題の事態です。コンビニ加盟店・コンビニオーナーとコンビニ本部はおかれている事情は全く違うことがよく分かります。(本部は他人)

売り上げが激減、収入も激減!

A氏の店舗から歩いて5分、100メートル以内にライバルのコンビニ店舗ができてしまいました。近くにライバル店舗ができれば売上は間違いなく減ります。これは悲劇です。もし自分だったら発狂しているはずです。

「何か悪い夢でもみているような感じでしたよね。こんな近くにライバル店舗を作られてしまったら、どのような事態になってしまうのか。考えるのも怖かったです。」(A氏)

コンビニの近くに他のコンビニができたのなら、お客さんは分散します。当然、売上も分け合う事になります。先にできた古い店舗は間違いなく売上が減ります。A氏の店舗も売上は激減してしまいました。

「近くにライバル店舗ができたことで、売上が減る事は覚悟はしていました。実際に3割くらい減りましたよね。本部も収入を保証してくれるものではありませんし、自分で頑張るしかないんですよ。コンビニ経営も最悪のケースも覚悟してはじめないとダメですね。自分はコンビニ本部が何かあれば助けてくれると楽観してました。助けてはくれないのです。自力!」(A氏)

コンビニ業界の場合、少し大げさな話ですが自分の店舗のとなり(隣)にライバル店舗がつくられてしまうケースはあり得ます。このような加盟店の大ピンチを救済する制度は本部にはあるのでしょうか?

「本部はあてにならなですよね。基本的にコンビニオーナーは自営業、自己責任の世界ですから。本部が補てんしてくれるなんて、そんな甘い期待はしてないですよ」(A氏)

コンビニでは、同じチェーン・同系列のコンビニが近くにできてしまうことがあるのです。自分の身は自分で守るのが基本なのです。A氏の店舗で起きてしまった事が気の毒でなりません。

「近くにライバル店舗ができて売上が減る、収入も減っちゃう、俺だって生活があるわけですよね。こんな状況では、まともな生活なんてできないです。それに自分は悪いことなんて全くしてないですよ。他のチェーンに作られてしまったのだから。潰しに来られたんですよ。コンビニ本部に救済して欲しいです。仲間ですからね。しかし、助けてはくれないです。助けるような制度はありません。私の店舗の担当者は気の毒とは思っているみたいだけど。」(A氏)

A氏は、他のチェーンに潰しにこられたのです。そして迎え撃つべく自力で必死に頑張りました。しかし、不安からか不眠に悩まされるようになりました。

「売り上げが減れば、自分の収入も減ります。サラリーマンで言えば、大幅な給料カットです。それにコンビニは24時間営業を維持しなければなりません。24時間営業を維持するためにアルバイトをたくさん利用していたら、人件費がどんどん増えてしまいたちまち赤字経営になります。売り上げが減れば人件費を使う余裕がなくなります。余裕が全くない状態で24時間営業を維持しなければならないことがプレッシャーになりました。精神的に追い詰められてしまった感じです。」(A氏)

A氏は不幸なことに自身の体調までも崩してしまいました。コンビニオーナーが体調を崩しても本部から救済される制度などは、もちろんありません。完全自己責任です。A氏は大変な状況に陥ってしまったのであります。

労働時間が超激増!

コンビニオーナーにとって、もっとも費用のかかる経費とはアルバイトの人件費です。24時間営業を維持するためにはアルバイトを多く採用しなければなりません。(深夜は赤字の店舗が多い!)売り上げが悪い店舗のコンビニオーナーにとってアルバイトの人件費は大きな負担になるのです。売り上げが激減のA氏もアルバイトの人件費で悩まされることになってしまいました。

「アルバイトに関係する悩みが非常に多いですね。人件費をかけれないですよね。売り上げが激減してしまった自分の店舗では利益が残らないですよ。本当に利益が残らない。自分なんかは貧困オーナーですよ。なんとか利益を確保するために時給の高い深夜時間帯は自分で働くしかないのです」(A氏)

24時間営業を維持することは難しい、これは自分がコンビニオーナーをしていた時も感じていました。アルバイトの確保はもちろん、アルバイトの急な休みにの対応、深夜や早朝の時間帯でのお客様とのトラブルなど24時間営業を維持することは本当に大変なのです。

「自分みたいな運の悪いコンビニオーナーは、人件費は使えないです。アルバイトをいれると利益が残らないから、破産ですわ。自分が24時間、働かなければならない。利益確保のために仕方がないのかもしれません。しかし、本音のところではコンビニ本部は冷たいと思いますよ。本部の担当社員なんかは俺が過労死寸前の状態であることは知っているのだから。同情はしてるみたいだけどね。なんともならんみたいだしね。本当に悲しいわ、仲間なのにね。」(A氏)

売り上げが激減すれば、お金がなくなる。経費・人件費も使えなくなる。アルバイトを少なくするしかないのです。結果、24時間営業を維持するために自分自身がシフトにはいる。これは多くのコンビニオーナーの身に起きていることです。A氏のようなコンビニオーナーは珍しくはないのです。

体調を崩す!

私から見てもA氏は不幸の連続であったと言えます。

まず自分の店舗の近くにライバルの店舗ができてしまう。そして売り上げが激減してしまう。人件費の節約のために自分自身の過酷な長時間労働になってしまう。A氏は24時間営業を維持するため、自身の生活のために必死に働いたとも言えます。

「希望が見えてこないのは精神的にキツイですよね。コンビニオーナーとしての契約期間は10年ですよ。あと6年、この厳しい状況で続けるのは不安ですし希望が全く見えませんよね。それに肉体的にも精神的にも限界なんですよね。もう契約を守るためだけに働いている感じなんです。あまり眠れないんです。なんだか不眠症みたいなんですよね。」(A氏)

A氏には無理はしてほしくないと思っていました。しかし、コンビニ本部との契約がある以上A氏には頑張って働く以外に選択肢はないのです。A氏は体調を崩してしまい、病院で診察をうけることになります。自律神経失調症と診断されました。しかし、それでも毎日毎日店舗にでて働いています。いや働く以外に選択肢がないのです。

コンビニオーナーになることはリスクの大きな選択なのです。

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